久しぶりに京都の書店さんへ。
ほとんどの店舗さんが『&:アンパサンド』を取り扱ってくれている。
これほどありがたいことはありません。
本当にありがとうございます。
『&:アンパサンド』はどういった本(小雑誌)なのかは、こちらをみていただくとして、この商品は店舗さんにとってかなり扱いにくいやろうなと思います。
この本は、一見作品の詰め合わせでわかりやすいところもあるのですが、その意図は複雑で伝わりにくい部分も持ち合わせているのではないかと心配になります。
今回の『&:アンパサンド』のテーマは「詩的なるものへ」。
では「詩的なるもの」とは何か。
これは私なりのシンプルな解釈ですが、僕たちが何かにふれ、五感から感受したもの(感動であったり、悲哀であったり)を伝えようした時に生まれるものが「詩的なるもの」…こんな感じで理解しています。詩や音楽、それらの芸術がつくりだす言葉の数々は、この「詩的なるもの」が源泉になってつくりだされるのではないか、そう考えると創作を考える時は、文章や文字などの表面的な部分だけに捉われてはいけないという「問い」だと思います。
しかし、ここまで書いて矛盾しているかもしれませんが、分かるようで分からない、そう簡単に理解できるものでもないという感覚なのです。これは『&:アンパサンド』に入っている目録にも書かせていただきました。。
届きそうで届かないという感じ。
しかし、この感覚は詩的なるものへ向き合う時には大事なのかもしれんなと思っています。
まあ、こんな感じの商品を店舗さんには扱っていただいているのだから、それぞれのお店で結果が出てくれるのが一番うれしいし、そうなるように版元としても努力しないといけない。
コロナ禍で延長せざるを得なかった「アンパサンドを周知してもらう東京出張」をまた考え始めています。
まだ東京へは早いだろうなと思いながら、一日でも早く行きたいのが本音。
アンパサンドの続編刊行という今後の展開を見据えての事もあるけど、まずはお取り扱いいただいている店舗さんに挨拶へいきたい。
恥ずかしながらどのような店舗さんなのか知らないところも多いのです。
そして、まだご紹介できていない店舗さんに直接見本をお渡ししたいと思っています。
これまでは、ずっとメールを送り続けてきました。
主にホームページを拝見して、お店のコンセプトや雰囲気を拝見し、検討していただけそうなところにメール、もしくは不躾にも見本をお送りした。
「灯光舎といいます、アンパサンド刊行しました。見本お送りしてよろしいですか」
一度もお会いしたこともないにも関わらず、いくつもの店舗さんがしっかりと検討をしてくれて、ありがたいお言葉をいくつもいただいた。本当に嬉しいことでした。
なかには何の音沙汰もない店舗さんもある。しかし、それは当然のことです。
そりゃ、何の連絡もないとなると焦りみたいなものも感じます。
「こんなものをどうやって売れっていうんだ!」と言われる方がまだ良くて、全く連絡がないというのが最もつらい。しかし、仕方がない。
店舗のコンセプトの関係もあるし、店主さんが下すコンテンツの評価もある。
しかし、メールや見本を送るだけの営業もそろそろ限界です。
地理的な問題や今回のような情勢では、簡単にお店を訪問するのは厳しいけれど、一度も訪れたことのないお店に本を置いてもらうようにお願いするのは、自身で納得がいかない部分もある。
訪問するより、メールで書籍の案内を先にしてくれという書店さんも多い中で、古い考えを持った人間なのです。
まあ、少し愚痴なってしまいました。
ありがたいことに『&:アンパサンド』をお買い求めいただいた方々から多少なりとも刺激をもらった、役に立ったというお言葉もいただいています。これからの続刊(全6号)を刊行できるようにまずはいろんな店舗様にご紹介できる活動を活発にしていきたいと思います・・という決意でした。