アンパサンド ― 詩的なるものへ 

第1集 第2号


みなさまの日常におとどけする小さなたからもの―――

 

あるテーマをめぐって、さまざまな分野の著述家や芸術家に作品を表現してもらい、それらを1つの封筒にパッケージしてお届けする小雑誌・アンパサンド。ジャンルに偏ることなく、作品たちが「&:アンパサンド」されることで、新たな発見がうまれるようにと小さな願いを込めて。

 

 

第1集のテーマは「詩的なるものへ」。封筒入り組立式・全6号でお届けするその小雑誌の第2号がようやく完成します。今回も、私たちを「詩的なるもの」という秘密の感覚の世界へ誘ってくれる6人の作家の作品たちが誕生しました。

 

 

「詩」から「詩的」へ――「詩」とは何かという土壌からは離れて、「詩的なるもの」に愛でられた作家たちの創作品。回文、手紙小説、創作ノート(ドローイング)、エッセイ、レイヤースコープ(多重する写真と文)、ポエトリ・エフェメラ(オブジェ・写真・文)を「&:アンパサンド」して、みなさまの詩的体験になりますように。

 

そして今回から、「びん博士」こと庄司太一さまの「ボトロジア通信」を限定特典として付録。博士の文章から「びん的世界」に潜む詩的なることを体験していただきます。


『アンパサンドー詩的なるものへ』取扱店一覧

※各号の在庫については店舗にご確認ください

創作ノート 

はなびらとかたみ{as a butterfly, as a fragment} ―― 大森裕美子

 出会った形をモチーフにして展開していくドローイング作品のシリーズ「はなびらとかたみ{as a butterfly, as a fragment}」をテーマにした習作ノート。今回はデジタルワークによる作品に言葉を添えて冊子にて仕上げていただきました。


手紙小説 ― 遠い場所からの手紙❷ 

鞄からの手紙 ―― BOOKSOUNDS

 遠いとおもいがちな場所から近くするべくこのお手紙をお届けします――

今回は、鞄からあなたに手紙が届きました。

不思議な手紙小説の世界へ、どうぞ。


レイヤースコープ(多重する写真・文)― TORUS

【2号レイヤー 2a,2b】 ―― 村松 桂

 2号では写真と文が印刷された透明のレイヤーを2枚お届けします。1枚は街の景観のような画に言葉をのせて、もう1枚はワルツを踊る女性と言葉が綴られたもの。1号でお届けしたシート➀にいずれか1枚を重ね合わせていただきます。

 

※写真4,5枚目は第1号のシートに2号のレイヤーを重ねたものです。


回文―わたしたち、言葉になって帰ってくる ー抄― ❷ 

 ―― 福田尚代

 はじまりからもおわりからも読むことのできる回文。今回のタイトルは「魚」。コトバを「粒」として、詩的に感知している福田さんにこそ創作できる作品は、まさに「言葉の芸術」といえるでしょう。


ポエトリ・エフェメラ(写真・文)― INNOCENT❷ 

廃船 ―― 川添洋司

 前回の「天使」から打って変わって、今回のタイトルは「廃船」。一隻の廃船に「廃船は美しい」にはじまる言葉が添えられています。

 

川添さんの目に映る「詩的なるもの」を、活版印刷の深みある文字と二つ折りのカードでお届けします


エッセイ

詩的なるものー二十世紀美術家たちの言葉 ―― 間奈美子

 20世紀アーティストが書き残した「詩的なるもの」をめぐる言葉を集めて綴るエッセイ。

 

「詩とは何か」と問われてきた近現代抒情詩の土壌とは別の場所で、「詩的」とはどういった事象かをじっくりと考察します。


限定付録 

ボトロジア通信 [アンカット・チャップブック] 

第一号 ―― 庄司太一(通称:びん博士)

 45年以上をかけて、主に手造りのガラスびんを収集し、その数6万本以上。収集したガラスびんのコレクションは自宅近くの「ボトルシアター」という建物に収納され、一般の方々への開放も行なっています。今回は、ガラスびんとの出会いからこれまでのこと、びんの詩的世界観を綴ったエッセイを小さなチャップブックにしてお届けします。