1月5日(火)
8時起床。新しい年になってもう5日も経った。
ゆでたまご、みかんで朝食。同時にお湯を沸かして、コーヒーを淹れる。
最近手に入れた大手拓次を読む。この人の詩はわりとわかりやすくて良い。
10時から打ち合わせの準備。
善行堂の山本さんと新しい企画。シリーズ10作を目指す大きなプロジェクト。
さて、どうなるやら。
15時から打ち合わせの為、1時間ほど前に街へ出発。
もっと早く出て、近くの本屋さんへ挨拶をして、古本屋にいけばよかったとちょっと後悔。
14時45分にスマート珈琲に到着。すぐに山本さん来られる。なぜか自分の顔が固まっていることにふと気づく。顔がほぐれないのだ。
ちょっと疲れているかもしれない。
デザイナー・野田さんが到着し、三人ともコーヒー。
今回の企画に対する装丁はとても重要で、そのあたり野田さんにお伝えする。
※本は全部重要ですが。
野田さん案を見ながら、もろもろと検討していく。良いのが出来そう。
学生さんにも手に取ってもらいたいので、できるだけ安価にしたいけど、どれぐらいがんばれるやろか~~~。
18時ごろ帰宅。
メールをいろいろと返信しないといけないけれど、やっぱりやめた。
少し疲れた体が気になったので、早めに休む。
1月8日(金)
起床してゆでたまごとみかんで朝食。コーヒーを片手に仕事部屋へ。
まずはゆっくり大手拓次を読む。
仕事開始。調べ物が多し。打ち込みもせにゃならんが、まだ手が回りません。午後は鷲野さんとの打ち合わせの資料作り。
久しぶりに鷲野さん会うな。
いろいろとお互いの近況も話しながらの打ち合わせは4時間ぐらいを費やす。
出版業界もそうだけど、鷲野さんの業界もけっこう大変。
物が売れないし、染めの委託仕事も厳しい状況。
それでも、このWEB連載を貴重な体験と言うてくれはるのはありがたいし、僕も原稿を読むのが楽しみ。
打ち合わせ前に恵文社へ、鎌田さんとお話。ご自身の目まぐるしい環境の変化を楽しんでおられる。僕も刺激になる。
鷲野さんとは、予想通りの近況報告からいろいろ話す。僕の話も聞いてくれるので、あっという間に時間がたつ。
もう何十年と染工場を営み、僕よりもずっと年上の鷲野さんからは「もっと自分自身変わらなあかんですわ。もっと向上せなあかんいうか」という言葉が何度も出て来る。
帰宅後は軽くビールを飲む。うまいわ。
1月12日(火)
7時30分起床。
ゆでたまごとみかんの朝食を食べてさっそく仕事にかかる。
2月に出したい新刊の打ち込み作業。
緊急事態宣言が関東に出た。もう刊行間近まできたものは止めないが、刊行のペースを考える必要がある。
1月のアンパサンドのイベントも延期。
昼からは書店さんにメール。そして、配達。恵文社一乗寺店へ。
涌上さんとは久しぶり。たぶんだぶん倶楽部の今後の活動を聞かれる。
また日記でもやりたいな。4人で回す日記はわりと楽しい。
帰宅して、晩飯食べて、重要なメールを2件送る。
気疲れが半端じゃない。
書籍の企画を通して、今はまだいろいろな経験をしているところ。
1月17日(日)
7時30分に起床。
ずっと寒いので、なかなか蒲団から出られない。
ゆでたまごとプチトマト5個。
コーヒーを片手に「中谷宇吉郎随筆集」を読む。中谷さんの随筆はおもしろいよ。またどこかで詳しく書きたいと思うぐらい。
10時に仕事開始。
原稿の訂正やルビをふっていく。この企画もそろそろ手が離れて近いうちに本になる。楽しみだ。
午後からはメールを返信したり、書類をつくったり。
たぶんだぶんのお問い合わせが増えている。先日HPを作っておいてよかった。
夕方にデザイナーの野田さんと打ち合わせ。表紙なんかもずいぶんと決まった。見返しで新たな案を二人して思い付く。また費用がかかるな…まあ、良い事なので仕方がない。
打ち合わせを終えて、獺祭書房へ。
荻原葉子のエッセイを購入する。主人と大手拓次の詩集について話す。
「ずっと彼の詩集を探しているんです」
「つい最近、売れましてね、たしか岩波のがあったはずです」
「人気ですか」
「まあ、ぼちぼち。出回らないですよ」
ちょっと期待して来たので残念だった。
寒い寒いと思いながら家路を急いだ。まだほのかに空が明るかった。
1月19日(火)
7時起床。
いつもよりは早めの起床。
ツナ缶を1/3とプチトマトで朝食。コーヒーを持って朝の読書。
わりとこの時間が大切。きっちりとれるようにしたい。
10時から仕事を開始。原稿に赤入れをして、
別の企画の原稿に目を通す。
昼過ぎからメールや書類の作成なんかをやる。夕方から注意が散漫になってくる。休みを取らないからということにしてある。いろいろと手をつけはじめる。荷物を持って郵便局へ、帰って朝読の続き。
夜は友人にお願いしていた原稿を受け取りにいく。
もう少しでまたひとつ本ができる。
1月22日(金)
8時起床。最近、夜が遅くなってしまった。
ゆでたまごとツナ、トマトで朝ごはん。
10時より仕事開始。創栄さんより見積が届く。今回の企画の制作費を確認し、卒倒しそうになる。覚悟はしていたが、これほどとは。
ちょっと置いてどこかのタイミングで相談だな。
仕様も少し考えにゃいかんだろう。
肝心の本文にルビをふる。ルビもある程度の基準があるのでどこで線を引くか難しい。他出版社の凡例を参考にさせていただいていますが、どこもしっかりしてはります。ちゃんと明確な基準があることは大事やん。
昼は外出。今回の企画に関して、法律家の人を紹介してもらったので、ご挨拶に。
帰りに古本屋さんへ。四条や三条にだいたい10件ほどあんのかな。
めちゃめちゃいい場所に店構えているのに、棚が…という店が2、3軒ある。勝手に手伝いたいなとか思う。
帰路でデザイナーさんや印刷屋さんと電話。
帰宅して、見積を見ながら考える。
値段の部分で印刷屋さんと相談できることもあるが、今ある本をどうやって動かしていくかを考えることが先決と思った。
1月29日(金)
8時起床。ゆでたまごとツナとブルーベリーとみかんで朝食。
コーヒーを持って朝読。
福原麟太郎をしばらく読む。学者で随筆書ける人の文章はとにかく読みやすい。プロットや内容や言葉なんかが明瞭というか、スッキリして朝の読書にとても良き。
寺田・中谷の本の企画、大詰め。先日、用紙も発注して、値段はどうとかこの仕様は値段的に厳しいとかいうダダはこねられない状況に。
昼からは別の企画の原稿を手直し。原稿を読んだり、赤を入れたりは午前中の方が捗るんやけどな、今は午後作業するしか時間がとれない。
夕方に、先日作成した寺田・中谷の本の案内チラシを各書店へFAXしてもらうようにトランスビューの工藤さんに依頼。
「動くといいっすね」的なコメントをいただく。
そのあと印刷屋さんと相談。
やはり出来日を早めるのは厳しいか・・・この時期は印刷も製本もかなり詰まっている様子。
Twitterをボーっと眺めていたら、他社の新刊情報がめにつく。著者さんがツイートしたようで、3月2日に書店へ並びますとかいて、現物の写真があった。現物が出来て、約1カ月の準備を経て、書店さんへ配本する。
うちでやっている新刊なんて、おそらく出来た2日後ぐらいには書店さんにお送りすることになりそうやのに・・・
準備の段取りわるいな、ぼくは。