今日は近所で開催されている蚤の市に出店。
お客さんは高齢者の方々が多いので、本はいつも通り厳しいおす。
これも先日話した「あちきの店」と共同出店で、どちらかというと僕は手伝い。
せっかくだから本をちょっと置いてというぐらいで昼間は店番をおまかせ。
午後は事務所で原稿訂正。
今やっている仕事は自分の修行でもあると思って取り組んでいる。初めて物を書くという方との仕事のやり方を見つけていきたい。
夕方に蚤の市の撤収。2冊新刊本が売れた、良かった。何とか出店料ぐらいは稼げた。
夜風呂に入りながら、すばる書房文庫から出ている赤羽末吉のエッセイを読む。その中である一文に魅了されてしまった。
「そこで百円を焼酎とヤキトリにかえ、極楽とんぼのように気焔をあげる。まことに貧しくたのしい想い出であった」
貧しくても楽しい想い出、当時の活気や人情までがこの文章から伝わってくる。
のれんをくぐって、焼き鳥の煙が充満した店内をすすみ、カウンターに腰をかければいつもの仲間の賑わいがある。ああ、憧れてしまうのです、こういう時代に。
というよりも、自分が知らないだけで今の時代もそんなに変わらないのかな。
恍惚として、何度も文章を目で追った。長風呂になってしまった。