2020年9月6日

待ちに待った文学フリマ大阪。寝坊で少し遅れて家を出発。

車が多いと困るからと早めに出たが、道路は快適そのものだった。

しかし、一度道を間違えて遠回りをするはめになったが、それでもちょうどよい時間についた。

会場はかなり広ろい。こんな大きな会場で展示販売をするのは何年ぶりで少し興奮気味。

周りを見渡しながら設営をしているブースを見て、その本格的な装飾に驚く。

ちゃんと立体的に組み立てられた棚を見るとは想像していなかった。

一方の僕らは机に敷く布すら忘れていた。

まあ、マイペースにぼちぼち作業。

 

お客さんはまばらの状態。そして、出展社の約半数はキャンセルした様子。椅子が机にのっかった状態で置かれたままになったものがいくつもあった。

本来であればもっと賑わう会場が、ちょっと寂しくも感じた。

 

店番を妻にお願いして、他のブースを見学。最近のZINEは本当にあなどれないと言っては失礼かもしれないが、個人で作っているとは思えないクオリティーの高さ。

内容はわからないが、カバーのデザインも目をひくものがとても多いし、装丁は本当にしっかりしている。

 

いろいろとブースを見て回る中で、古井フラさんのブースを発見。以前レティシア書房で古井さんの作品が本になったものを買ったことがある。

挨拶かたがた新刊を拝見する。すばらしい。装丁も文句なし、タイトル通りに静けさとその中にかなしみを感じる印象的な詩が収められていた。

「日々を生きる」なんてことを考えてみたくなる。以前に作った日記も「日常をとらえる目線」に通じるものがあるなと感じたが、それとは違うもっと繊細な感覚で日々を見つめる、そんなことを思った。

いろいろとお話をしていく中で、うちで扱おうと決めた。一目ぼれという感じだった。

 

午前中はまったく売れない。『アンパサンド』も『ゴング本』も、一冊も!!!古井さんが後でブースに遊びに来てくれて、『アンパサンド』を1冊買ってくれた。

今日はあかんなと諦めていたが、午後3時ごろ僕が席を外している間に1冊売れた。朝からそうだったのだが、どうも僕が席を外している方が人がブースにくるよう…妻が店番の方が人が来るようです、はい。

そうこうしている内に、ババっと3冊が売れた!びっくりした。突然のことで僕も妻もあたふたした。たった3冊ですが。

結局『アンパサンド』5冊を売り上げて終了。

 

いやー、良かった良かった。何が良かったかといえば、少しでも売れたことよりまた新しい出会いがあったことである。

とても有意義な時間でありました。