自分にとって大事なことは、
「自分に合っている仕事(方法も含め)をすること」です。
分相応といっても良いと思いますが、自分のやれる範囲でやっていく。
当然、経済的に会社としてクリアすべき数字を視野にいれています。
最近、小社の本を取り扱っていただいている書店さん「書肆スーベニア」さんの
インタビュー記事が載っていました。
記事にあった「このやり方が自分には合っているなと思っています」という文章がとても印象的でした。
ちょっと深読みかもしれませんが、
他の書店のやり方を比較した中で自分のスタイルを重視すると解釈することも可能かと思います。
「自分のスタイルを重視する」ことは私にとって重要なことなのです。
しかし、これを実行していくのは、自分にとってわりと難しいことでもあるのです。
灯光舎の会社理念はわりとゆるいんです。
このジャンルで勝負するみたいなのがない。
誤解がないように言いますと、これは何でも本にしまっせということではありません。
ご縁をいただいた方々や自分が良いなと思えるものを重視したいということです。
私の場合、ジャンルを決めて行動や興味の範囲が狭くなるのを避けたかったのです。
専門書もあれば一般書もあるかもしれないし、アンパサンドみたいなものもある。
柔軟性を大事にしたかったというところです。
何度も言うように分相応ですから、何でもできるわけもなく、
僕と本づくりを手伝ってくれている妻との範囲内という感じです。
独立した出版社の方々のインタビューや文章を読んでいると、
こういう本を出すと明快で、そして会社方針も明確なところが多い。
出版社としての使命みたいなものが伝わってきます。
これはとても素晴らしいことだと思うし、出版社やるんやったら当然ちゃうかと言われそうな気もします。
灯光舎もジャンルを絞って出版活動続けた方がええかな、と考えたときもありましたが、
やはり自分のスタイルを貫きましょうに落ち着ています。
でかい口をたたいておりますが、これからの活動が重要ということも自覚しております。
精進します。