見知らぬ『先輩』探訪

 

一人で出版社をやろうと思いついたとき、

まずは独立した出版社がないかと見知らぬ『先輩』探しを始めたのは正解だったと思います。

 

前職は、京都で老舗の出版社に約10年勤務しておりましたが、同業者の知り合いがあまりいなかったため、出版業界でこういう人が独立したとか、こういう書店さんができたという情報源がありませんでした。

今思うと、自分から同業者の方々とちゃんとコミュニケーションをとるべきだったと反省するばかりです。

 

やはり、同業者の方々から得られる情報は重要だし、アドバイスを受けたり、説教をされたりと助けてもらえることもあるかもしれない。

当時はその大切さを理解できませんでした。同業者の方々と話すことより書店さんや著者の方々(当時は大学の先生方がほとんど)に時間を費やすべきだと頑な態度をとっていました。

 

ある意味、夜郎自大だったといえるかもしれません。

 

多種多様な出版社の存在を知るうちに、私は業界のことを何もわかっていなかったことに気づきました。

お恥ずかしい話です。

 

とにかく、何か事を始めるときは、先輩の功績や軌跡をたどるのが一つの方法だと思います。

幸い、思いついて下調べをするときには、いくつかの出版社さんから「独立した出版社の本」が刊行されていました。

 

ミシマ社さんや共和国さん、夏葉社さんにトランスビューさんなどの諸先輩方の足跡をたどるのに事欠きませんでした。

(まあ、コミュニケーションはできておりませんが・・・)

 

勤務していた会社での仕事を終えて、帰宅してから「船出」までにどのようなことを準備していかないといけないのかと

頭を巡らせる日々が続きました。

 

会社の立ち上げまでに、いろいろな選択をしてきましたが、諸先輩方の足跡がとても参考になりました。

船出の意志を固めることには、特に役立ちました。

そして、前職からお付き合いのある数少ない出版社さまに多くのご尽力をいただいたことも大きかったと思います。

 

私が参考にさせていただきました本(一部)を下記にご紹介いたします。

関係者以外の方でも十分楽しめる本だと思います。

 

「ひとり出版社という働きかた」 河出書房新書 ISBN: 978-4309247182 本体価格1700

 

「小さな出版社のつくりかた」猿江商會 ISBN: 978-4908260063 本体価格1600

 

「計画と無計画のあいだ: 「自由が丘のほがらかな出版社」の話」河出書房新社 ISBN: 978-4309413075 本体価格740